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90日ロードマップ:ストレスチェックを小さく始めてムリなく定着させる

90日ロードマップ:ストレスチェックを小さく始めてムリなく定着させる

90日ロードマップ:ストレスチェックを小さく始めてムリなく定着させる

対象:中小企業経営者・役員/起業したばかりの経営者|読了目安:5分

※大事な前提: 本記事は一般的な情報提供です。法改正の詳細や施行時期は今後の公表で変わる可能性があります。社内規程や外部委託の可否は状況により異なるため、必要に応じて専門家(社労士・産業保健の支援機関等)と確認してください。

Executive Summary(TL;DR 5行)

  • 90日で「信頼設計→体制→初回実施→改善1つ」まで進められます
  • 最初に決めるのは、プライバシーと“不利益に使わない”約束です
  • 小規模は外部の力を前提にすると安全で早いです
  • 面接や相談につながる“道”を先に用意します
  • 初年度は「改善を1つ」実行できれば十分です

はじめに

ストレスチェックの準備でいちばん怖いのは、「完璧を目指して止まる」ことです。 中小企業や起業直後の会社では、担当者も時間も限られます。

そこでDay4は、90日で“回る形”を作ることに絞ります。 大きな改革ではなく、まずは「社員が安心して答えられる」「困った人が相談できる」「小さく改善が起きる」状態を作りましょう。

1) 90日でどこまで行く?ゴール設定

90日計画のゴールは、次の4つです。これ以上増やすと止まります。

  1. 信頼設計:不利益に使わない/見られる範囲(閲覧権限)/相談先を文章化
  2. 体制づくり:社内の最小役割+外部の力(実施・判定・面接の受け皿)を確保
  3. 初回実施:配布→回収→本人への結果通知までを完了
  4. 改善を1つ:職場の傾向を見て、できる改善を小さく1つ実行

ポイントは「初年度は100点を狙わない」ことです。 “続く形”を作るのが勝ちです。

2) 90日ロードマップ(週ごとのやること)

ここからは、週ごとに「やること」と「成果物(できた証拠)」をセットで示します。 迷ったら、成果物が作れる順に進めてください。

0〜2週:信頼設計(最優先)

  • やること:目的・不利益なし・見られる範囲・相談先を決める
  • 成果物:社員向け告知文(A4 1枚でOK)
  • コツ:「社員を守るため」「評価に使わない」を先に言い切る

3〜4週:外部の力を確保(小規模ほど前提にする)

  • やること:外部委託の候補を比較し、実施時期と方式(紙/WEB)を決める
  • 成果物:外部委託の決定メモ(比較表でも可)+実施日程
  • 確認3点:個人結果の取り扱い/面接の導線/集団分析の出し方

5〜8週:初回実施(配布→回収→結果通知)

  • やること:周知→回答期間の確保→回収→評価→本人へ結果通知
  • 成果物:実施完了の記録(実施日・対象人数・回答率・周知方法)
  • コツ:回答率を上げるより先に「安心して答えられる説明」を徹底

9〜10週:面接・相談につなぐ“道”を運用する

  • やること:申し出があったときの受付→外部面接→フォローの流れを確認
  • 成果物:申し出窓口の案内(社内掲示・社内チャット固定など)
  • コツ:申し出がゼロでもOK。「道がある」ことが安心につながる

11〜13週:職場の傾向を見て、改善を1つ実行

  • やること:集団での傾向を確認し、改善を1つだけ決めて実行
  • 成果物:改善の実施報告(何を、いつから、どう変えたか)
  • コツ:改善は“小さく効く”もので十分(会議1本減らす、締切ルールを揃える等)

3) 役割分担(最小で回す)

役割は多いほど止まります。最小で回すなら、次の形がおすすめです。

役割 やること(ひとことで)
責任者(経営者/役員) 「守る約束」を決め、守り抜く(不利益なし/見られる範囲/相談の道)
実務担当(総務/人事/兼務) 日程調整、周知、外部との連絡、社内問い合わせの一次受け
外部(実施・判定) 質問票の運用、評価(判定)、必要に応じた面接の受け皿
相談窓口(社内 or 外部) 社員が「困った」と言える先を固定する(連絡方法も含めて明記)

ここでの重要ポイントは、外部に任せるのは「実施の作業」であって、 社員の安心を守る約束は社内が決めるという点です。

4) つまずきポイントと回避策

(1)「忙しくて準備できない」

回避策は、準備を2週間で終わらせる前提にすることです。 最初は「告知文(A4 1枚)」さえできれば前進です。

(2)「社員が不安になってしまった」

回避策は、説明を目的→不利益なし→見られる範囲→相談先の順にすることです。 不安の原因は、制度そのものより「疑い(見られる?評価に使う?)」です。

(3)「産業医がいない/面接ができない」

回避策は、最初から外部支援を前提に「相談・面接につながる道」を確保することです。 申し出があったときに迷う会社ほど、信頼を落としやすいです。

(4)「集団分析が怖い(特定されそう)」

回避策は、単位を小さくしすぎないこと、外部に「特定リスクを下げる出し方」を相談することです。 小規模では“正しさ”より“安心”を優先してください。

(5)「やったけど何も変わらない」

回避策は、改善を1つだけ実行して、社員に「声が届いた」ことを伝えることです。 初年度はそれで十分です。

5) 今日の結論:カレンダーに入れる2つの締切

最後に、いちばん動けるやり方を置きます。 カレンダーに締切を入れるだけで、準備が進みやすくなります。

  • 2週間後:「社員向け告知文(A4 1枚)」を決定する日
  • 8週間後:「初回実施(配布→回収→結果通知)」を完了する日

まとめ+要約

  • 90日で「信頼設計→外部体制→初回実施→改善1つ」まで進められます
  • 最初に決めるのは、プライバシーと“不利益に使わない”約束です
  • 小規模は外部支援を前提にすると安全で早いです
  • 面接・相談につながる“道”は先に用意しておきます
  • 初年度は「改善を1つ」実行できれば十分です

Next Best Action:カレンダーに「2週間後:告知文決定」「8週間後:初回実施完了」を入れてください。

FAQ(3問)

Q1. 90日で本当に間に合いますか?

A. 間に合います。ポイントは「完璧をやめる」ことです。 初年度は、告知文で安心を作り、外部の力を借りて初回実施を完了し、改善を1つだけ実行する。 ここまでを90日でやり切る設計です。

Q2. 外部委託って、費用が心配です

A. 心配は自然です。ただ、社内に専門担当がいない場合、外部委託は「コスト」よりも「事故を避ける保険」になり得ます。 まずは複数社を比較し、個人結果の取り扱い・面接導線・集団分析の出し方を丁寧に説明してくれる先を選んでください。

Q3. 改善って、具体的に何をすればいいですか?

A. 大きな改革は不要です。初年度は「改善を1つだけ」で十分です。 例えば、相談先の見える化、会議の削減、締切ルールの統一、繁忙期の負荷のならしなど、 “小さく効く”ものを1つ選んで実行し、「変えました」と伝えることが大切です。

「90日計画を自社用に落とす」「外部委託の比較の仕方」「告知文(A4 1枚)の書き方」など、 最短で整理したい方は、 こちらからご相談ください

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