BCP SDGs ブログ 事業継続力強化計画(ジギョケイ)

BCPは作って終わり?BCMで回して、作っただけでは終わらせない

BCPは作って終わり?BCMで回す

BCPは作って終わり?BCMで回す

BCP 事業継続力強化計画(ジギョケイ) BCM 中小企業 個人事業主

Executive Summary(TL;DR 5行)

  • BCPは「計画」、BCMは「回して強くする仕組み」です。
  • ジギョケイは、中小企業が取り組みやすい形で整理された“入口”になります。
  • 「策定しっぱなし」は、いざという時に動けない原因になります。
  • 小さな会社ほど、月10分の点検で差がつきます。
  • 今日やるのは「連絡・優先業務・代替手段」の棚卸しです。

はじめに

災害や感染症、サイバーなど、事業が止まる理由は増えています。 ところが現場では、BCP(事業継続計画)や事業継続力強化計画(通称:ジギョケイ)を「作ったはいいけど、そのまま」になっているケースが少なくありません。

本稿では、BCP・ジギョケイ・BCM(事業継続マネジメント)の違いを、難しい言葉を避けて整理します。 ゴールはシンプルで、「作った資料」を「実際に役立つ状態」に変えることです。

進め方は、①今の計画の“使える度”を点検し、②足りない所を最小で埋め、③回す頻度を決める、の順です。 今日ここまで決めれば、次の90日で“運用”に乗せられます。

1) BCP/ジギョケイ/BCMの違い(超シンプル)

まず、言葉が増えると一気に難しく見えますが、やることは単純です。 それぞれの役割だけ押さえましょう。

BCP(事業継続計画)

何かが起きて事業が止まりそうになった時に、「何を優先し、どう再開するか」を決めておく計画です。 目的は、止まる時間を短くすること、そして信用や売上の損失を最小にすることです。

ジギョケイ(事業継続力強化計画)

中小企業が取り組みやすいように、事業継続の考え方を整理して、申請・認定という形で進めやすくした制度として知られています。 「何から始めればいいか分からない」会社の入口として使われることが多いです。

※制度の内容や支援措置は変更されることがあります。活用する場合は、最新の公式情報で要件を確認してください。

BCM(事業継続マネジメント)

BCPを「作る」だけで終わらせず、点検→訓練→見直しを繰り返して、少しずつ強くしていく考え方です。 ざっくり言うと、BCPが“紙”、BCMが“回す仕組み”です。

たとえるなら、
・BCP=避難経路のメモ(紙)
・BCM=実際に歩いてみて、通れない道を直すこと
です。

2) 「策定しっぱなし」が起きる理由(責めないで、仕組みで解決)

中小企業や個人事業は、毎日が忙しいです。 だから「策定しっぱなし」になるのは、ある意味“自然”でもあります。 大事なのは、反省よりも、続く形に変えることです。

よくある3つの理由

  • 「うちは大丈夫」になってしまう(危機を小さく見積もるクセ)
  • いつかやる、が先延ばしになる(目の前の売上・納期が優先)
  • 担当がいない/替えがきかない(ひとり社長・ひとり経理問題)

ここで重要なのは、「ちゃんとやる」ではなく、「回るサイズに落とす」ことです。 BCMは、大企業向けの難しい話ではなく、小さく回す工夫の集まりだと考えてください。

3) 今日できる「3つの点検」(10分でOK)

ここからは、今日できる話だけをします。 完璧を目指すと止まるので、10分で「最低限の穴」を見つけましょう。

点検①:連絡がつくか

  • 緊急連絡先(家族・従業員・外注先・主要顧客)
  • 連絡手段(電話がダメでもLINE/メール/チャットなど代替)
  • 「誰が」「誰に」「最初に」連絡するか

点検②:止められない仕事は何か(上位3つ)

「全部大事」は、非常時には機能しません。上位3つに絞ります。

  • 例:受注対応(返信が遅れると失注につながる)
  • 例:納品(止まると違約・信用低下につながる)
  • 例:請求・入金(資金繰りに直撃する)

点検③:代わりの手段はあるか

  • 作業場所:自宅・別拠点・コワーキング・オンライン
  • データ:クラウド・外付け・紙の控え(最低限)
  • :代行できる人・外注先・緊急時の連絡順

この3つ(連絡/優先業務/代替手段)が揃うだけで、BCPは一気に“使える側”に寄ります。
逆に言うと、BCPが機能しない原因は、だいたいこのどれかが抜けているだけです。

次回(Day2)の予告

Day2では、中小企業・個人事業主でも無理なく作れる「最小で効くBCP」を、手順とチェックリストでまとめます。 分厚い資料ではなく、A4一枚でも回り出す形に落とします。

まとめ+要約

  • BCPは計画、BCMは回す仕組みです。
  • ジギョケイは「取り組みの入口」として使いやすい考え方です。
  • 「策定しっぱなし」は忙しさで起きます。意志より仕組みが重要です。
  • 今日の点検は「連絡」「優先業務トップ3」「代替手段」の3つです。
  • 小さな会社ほど、月10分の点検が効きます。

Next Best Action:今夜10分で「優先業務トップ3」をメモしてください。

FAQ(3問)

Q1. ひとり事業でもBCPって必要ですか?
必要です。むしろ“代わりがいない”ほど、止まった時の損失が大きくなります。 まずは最小でよいので、「連絡・優先業務・代替手段」だけでも持ちましょう。
Q2. ジギョケイは作ると何がいいの?
「何から始めるか」を形にしやすく、外部に説明しやすくなるのが大きいです。 申請や支援策の活用を検討する場合は、要件確認が必要なので最新情報を見て進めてください。
Q3. BCMって大企業の話では?
考え方は小さな会社ほど有効です。ポイントは「回す頻度を小さくする」こと。 月10分の点検でも、積み上げれば非常時の動きが変わります。

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