
異常気象による酷暑・猛暑日が増える中、経営者としての最大の責任は、従業員の安全と企業の安定です。
この記事では、企業の社長・経営者として取り組むべき「職場での熱中症対策」を、労災リスク軽減から生産性維持、社員満足度向上まで網羅的にご紹介します。
目次
1. 企業における熱中症の経営リスク
熱中症は労災認定されるケースがあり、労務コストの増加、企業イメージの低下、法的リスクにつながります。
さらに、社員の休職や業務遅延は、生産性の毀損にも直結します。
2. 法令・ガイドラインの状況
厚生労働省は熱中症予防のガイドラインを強化し、企業にも環境整備の義務が求められています。
エアコン管理、休憩の確保、水分補給ルールの策定が必須となっています。
3. すぐにできる職場改善策
□ 空調管理と室内温湿度の見える化
温湿度計やIoTセンサーを導入し、リアルタイムで室内環境をモニター。
扇風機とエアコン併用で、28℃前後・湿度50~60%をキープしましょう。
□ 水分補給&塩分補給環境の整備
ウォーターサーバーの設置やスポーツドリンク・経口補水液の常備で、体液バランスを常に保ちます。
小分けボトルや備蓄も有効。

4. 経営メリットにつながる福利厚生
- 冷却グッズ配布(首冷却タオルや携帯扇風機)→「社員を気にかける企業」という好イメージを発信。
- クール休憩室の設置、屋外勤務に麦わら帽子+遮光グッズ支給などは福利厚生のアピールになります。
- 健康管理手帳やアプリで、社員自ら体調をセルフモニタリングする習慣づけが可能。
5. 社員教育と緊急対応体制
- 定期的な「熱中症リスク講習」の実施(朝礼やeラーニング活用)。
- 通報体制(チャット、拠点間連携)の整備。
- 症状発生時の対応フローを全社員に明示し、救急搬送・医療機関との連携を確認。
- 定点観測でリスクが高い日には「全社注意喚起メール」を配信。
6. まとめ&次のステップ
「環境整備」「福利厚生」「教育・体制」の3本柱を経営的視点で展開することで、熱中症リスクを防ぎながら、生産性維持・社員満足向上を実現できます。
まずは温湿度の見える化から始め、順次グッズ配布や講習制度を導入しましょう。
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