
南海トラフ地震に備えるBCP基礎|名古屋市の中小企業・個人事業主が押さえるRTO/RPOと72時間設計
1) 最新想定の要点→経営指標へ
- RTO(復旧目標時間):サービスごとにA/B/Cの3層設定。
- RPO(復旧時点目標):3-2-1バックアップ(3世代・2媒体・1オフサイト)。
- MTPD:資金繰り・信用・安全の“致命時間”。
2) BCPの5要素テンプレ
- 重要業務Top5の定義
- ボトルネック資源(人・設備・データ・外部)
- 代替策(在宅・他拠点・委託・代替SKU)
- 復旧優先順(初動→応急→復旧)
- 訓練と見直し(四半期、KPI:参加率・所要時間)
3) 区別ハザードマップ連携:住所でやるリスク確認(実践)
- 事業所住所を重ねるハザードマップに入力→「津波・液状化・高潮・洪水」を重ねて確認。
- 該当区の地震/津波ハザードマップPDFで震度・液状化・津波到達時間・浸水深を再確認。
- 名古屋市防災アプリで避難所・津波一時避難施設を登録、マイ・タイムラインを部署/家族単位で作成。
- RTO/RPOと地図上の制約(道路・橋・ゼロメートル地帯)を照合し、代替拠点・輸送モード(陸・海)を設定。
4) 個人事業主向けワンページBCP
- 最重要業務(上位3つ):例)受注対応/納品・施術/請求・入金。
- RTO/RPOの目安:RTO=24〜72時間、RPO=クラウド同期+週次外付け保存。
- 代替場所:自宅→コワーキング→知人事務所の順に確保(地図ピン3か所)。
- 連絡テンプレ:顧客一斉メッセージをスマホに保存(遅延・代替メニュー・返金基準)。
- 支払い・帳票の継続:モバイル決済/紙の見積・請求テンプレをA4で常備。
- バックアップ:3-2-1+月1リストア確認。重要パスワードは紙の控えを耐火保管。
まとめ
“紙のBCP”ではなく、住所→業務→RTO/RPOを地図で整合。
個人事業主はワンページBCPで即実装しましょう。