BCP SDGs ブログ 事業継続力強化計画(ジギョケイ)

【中小零細企業必見】初動60分を強くする「平時の準備」──小さな会社・個人事業主のための低コスト実装

大きな投資は不要。
順番を決めて、できるところから始めれば十分に戦えます。


まずはこの順番で整える

  1. 連絡網:経営者/実務担当/外部ベンダー/公的窓口を1枚に。
  2. 権限:すぐに隔離・切替できるアカウント権限を用意。
  3. 見える化:簡単な監視(アラート)と、時刻同期(NTP)。
  4. 記録:ログの保管先を決め、誰が・いつ・何を取るかを決める。
  5. テンプレ:Day2の「初報ミニひな形」を自社名にして保存。

DDoS対策の基礎(外部サービスの活用)

  • CDN/WAFの導入(小規模プランでも効果あり)。
  • 自動切替ルール:高負荷を検知したら防御レベルを上げる。
  • 観測の定型化Gbps/pps・継続時間を自動で残す設定。
  • ISP連携:通信事業者の緊急窓口を控えておく。

ランサム対策の基礎(復元力が命)

  • バックアップ:クラウド+外付け(オフライン)を組み合わせ、復元の練習を月1回。
  • MFA(二段階認証):メール・会計・クラウド管理者には必須。
  • パッチ&訓練:OSとアプリの更新/月1のフィッシング訓練
  • 外部IR契約:いざという時の相談先(DFIR/SOC)を1社決める。

演習とテンプレ(30分ドリル)

ドリル1:DDoS想定(15分)

  1. サイトが重くなる→CDNモード切替
  2. 現象をスクショ→Gbps/pps・時間のメモ
  3. 「初報ミニひな形」に沿って報告文を作成

ドリル2:ランサム想定(15分)

  1. 怪しい画面→ネットワークだけ切断(電源は落とさない)
  2. ランサムノートのスクショ、拡張子を確認
  3. 「初報ミニひな形」に沿って報告文を作成

外部パートナーとの分担

  • 自社がやること: 連絡・判断・一次対処(隔離や切替)。
  • 外部がやること: 詳細調査、復旧、証拠保全、記者対応の支援。
  • サイバー保険: IR/DFIR費用・通知費用の補填があるか事前確認。

まとめ

  • 大きな投資より、順番と仕組みが大事。
  • DDoSは「外部サービス+自動切替」、ランサムは「バックアップとMFA」。
  • 30分ドリルで、初動60分の質が一気に上がります。

FAQ(よくある質問)

外注だけで大丈夫?

運用は外注でもOKですが、隔離・切替の権限は社内に残してください。

無料でできることは?

MFA、時刻同期、バックアップの運用点検、演習(ドリル)などはすぐ始められます。

取引先への説明はどうする?

共通様式の提出状況、初動対策、顧客影響、再発防止を1枚で要約して共有します。

LINEで相談するから気軽にご相談ください。

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