
「社用車へのドラレコ導入、何から検討すべきか迷っている」
「購入と保険特約、どちらがコスト効率に優れているのか」
企業経営において、交通事故リスクとその対応コストは軽視できません。
本記事では、法人としてドライブレコーダーを導入する際の判断ポイントを整理します。
目次
- 1. なぜ法人でもドラレコが必要なのか
- 2. 購入型ドラレコの特徴と限界
- 3. 保険特約型ドラレコの特徴と利点
- 4. 法人にとっての導入コストと経費処理
- 5. 実際の活用事例:ドラレコが損失を防いだケース
- 6. まとめと推奨アクション
1. なぜ法人でもドラレコが必要なのか
1‑1. 事故リスクの訴訟リスク
事故発生時、加害者としての責任が問われることはもちろん、企業としての社会的信用も問われます。
録画映像があるか否かで、交渉や示談の流れが大きく異なります。
1‑2. 社員運転の監視・抑止効果
社員の運転記録を残すことで、安全運転意識が向上し、リスク管理にもつながります。
これは運送業や営業車など、稼働率が高い車両で特に有効です。
2. 購入型ドラレコの特徴と限界
2‑1. 導入メリット
- スペック選定の自由度が高い(録画時間、夜間対応、後方カメラなど)
- 録画データを自社で管理・保存できる
2‑2. 限界・デメリット
- 初期投資が大きく、設置台数が多いと経費圧迫の懸念
- 設置・メンテナンスの運用負担が発生
- 故障時の対応が社内対応になりやすい
3. 保険特約型ドラレコの特徴と利点
3‑1. 特約ドラレコの特長
- 初期コスト不要で、月額課金のみで導入可能
- 機器選定から取り付け、故障時対応まで一括管理される
- 事故データが保険会社と共有され、事故対応がスムーズになる
3‑2. 法人活用時の注意点
- 機種は限定されるため、高度なカスタマイズは不可
- 導入可能台数・保険対象車種の制限に注意
4. 法人にとっての導入コストと経費処理
項目 | 購入型 | 保険特約型 |
---|---|---|
初期費用 | 2万円〜4万円/台 | なし |
月額維持 | 基本不要(故障時実費) | 数百円〜/台 |
メンテナンス | 社内or業者対応 | 保険会社が対応 |
経費処理 | 固定資産または消耗品扱い | 保険料に含む(月額経費) |
5. 実際の活用事例:ドラレコが損失を防いだケース
ある物流企業では、配送中の社員が巻き込まれた事故で、相手側が虚偽の証言をしたが、ドラレコ映像により真実が証明され、損害賠償請求を回避できました。
また、営業車の駐車中に起きた当て逃げも記録により解決し、保険適用がスムーズになった例もあります。
6. まとめと推奨アクション
ドライブレコーダーは、事故リスクの可視化と損害抑止に大きな効果を発揮します。
法人の場合、導入コストや管理負担も重要な検討要素です。
その点、保険特約型のドラレコは導入コストを抑えつつ、事故時のデータ連携という強みもあり、中小企業を中心に注目が集まっています。
経営リスクの最小化の一手として、導入をご検討ください。