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経営継続の鍵は事前の備え!固定費対策で地震リスクから企業を守ろう

企業の地震リスク対策に!固定費補償で経営を守る地震保険のすすめ

突然訪れる地震。企業にとって、その影響は人命や設備だけにとどまらず、休業による損失や固定費負担として重くのしかかります。

中小企業こそ「固定費の見直し」と「地震保険による備え」が経営の生命線となります。
本記事では、地震リスクへの適切な備え方と、休業中の固定費補償を可能にする地震保険の活用法をご紹介します。

目次

企業における地震リスクとは?

突然の地震が企業経営に及ぼす影響

日本は地震大国。企業活動中に大規模な地震が発生すると、建物の倒壊や設備の損傷だけでなく、従業員の安全確保や物流の混乱による業務停止に直面します。
このとき企業は、売上減少と同時に、休業中も発生し続ける「固定費」の支払いという二重苦を抱えることになります。

固定費とは?災害時の経営を圧迫する要因

固定費の代表例と災害時の影響

固定費とは、売上の有無にかかわらず毎月発生する経費のこと。以下のような支出が含まれます:

  • 従業員の人件費(給与・社会保険)
  • 事業所の家賃や光熱費
  • 設備リース代や融資返済(ローン)

地震で業務停止となれば収入が途絶える一方、これらの支払いは継続するため、企業体力を著しく消耗します。

平時からの固定費見直しが重要

備えるだけでなく「最適化」が経営の鍵

災害対策というと「非常時の準備」ばかりに目が向きがちですが、本当に重要なのは平時からの固定費の見直しです。

以下のような工夫が、いざという時のダメージを軽減します:

  • 不要な契約の解約
  • 在宅勤務やシェアオフィスの導入による家賃圧縮
  • フリーランス活用による人件費の柔軟化

このように、固定費を“適正化”する習慣が、災害時の経営安定にもつながるのです。

地震保険で固定費をカバーする仕組み

休業中の支出を補償する地震保険の仕組み

企業向け地震保険では、建物や設備の損害補償だけでなく、「休業補償」や「事業中断保険」として、休業期間中の固定費(人件費・家賃・ローンなど)をカバーする特約が存在します。

加入していれば、たとえば地震により1ヶ月間業務が停止した場合も、その間の支出の一部または全額を補填してもらえるため、企業は事業再開までの資金繰りに余裕を持てるのです。

企業向け地震保険選びのポイント

チェックすべき5つの項目

地震保険を選ぶ際は、次のポイントを確認しましょう:

  • 補償対象に「休業損失」が含まれているか
  • 建物や設備の補償範囲と限度額
  • 保険料の水準と支払い方法
  • 免責金額(自己負担額)の有無
  • 保険会社の支払い実績や対応力

特に固定費補償の特約は、地震保険の中でもオプション扱いの場合が多いため、契約前にしっかりと確認が必要です。

まとめ:保険と日常の最適化で経営を守る

地震による企業リスクは予測不可能です。
しかし、「備え」と「固定費の見直し」という二段構えの対策によって、そのリスクを大幅に軽減することが可能です。

地震保険の加入は、企業の命綱とも言える固定費を補償する手段です。
さらに、日常から固定費を見直し、柔軟な経営体制を築いておくことで、より盤石なリスクマネジメントが実現できます。
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