
法人モバイル最適化の総仕上げ:方針・体制・KPIチェック
5回の内容を、経営実務に直結するアクションプランへ落とし込みます。
目次
- 総復習(Day1〜Day4の要点)
- 経営としての基本方針
- 実行体制とプロセス設計
- KPIとレビュー運用
- チェックリスト
- まとめ
1. 総復習(Day1〜Day4の要点)
- Day1:店舗の「頭金」は代理店費の性質。TCO・統制上の不利。
- Day2:TCOは端末・通信・オプション・手数料。分割錯視の排除、容量・オプションの最適化。
- Day3:店頭費・無料オプション・容量過剰の再発をプロセスで防止。
- Day4:チャネル統一、総額比較、SLA確認、交渉フレーズ。
2. 経営としての基本方針
- 調達チャネルは法人窓口/オンライン直販を原則。店頭独自費は原則支払わない。
- 総額・総期間での比較と、ベンダのSLA・サポートを同列評価。
- ライフサイクル(24/36か月)での更新計画を立案。
3. 実行体制とプロセス設計
- 台帳管理:回線・端末・契約・更新日・解約期限・担当者。
- 権限分離:申請(部門)/承認(購買・経営)/設定(情報システム)。
- データ連携:請求CSVの自動取込、MDM連携で実機台帳を同期。
4. KPIとレビュー運用
- 1回線当たり月額、オプション比率、容量適合率、ローミング比率。
- 店頭独自費ゼロ率(例外件数/総件数)。
- 更新期限遵守率、解約期限遵守率。
5. チェックリスト(今日から実行)
- 契約・請求データの一元台帳を作成。
- 見積テンプレを刷新(総額・分離内訳・店頭独自費欄)。
- 容量プロファイルを職種別に策定し、ダウングレード運用を開始。
- オプション棚卸しと重複解消。MDMで機能統合を検討。
- ベンダ比較のスコアリング表を導入し、更新時の交渉に活用。
6. まとめ
モバイルは全社で使う“細い固定費”です。
チャネル統一とデータ駆動の運用に切り替えれば、静かに効き続けるコスト削減と統制強化が実現します。
FAQ
- Q1. まず何から着手すべき?
- A. 台帳整備と見積テンプレ刷新の2点が最も効果的です。
- Q2. 既存契約を一斉見直しすべき?
- A. 更新月に合わせて段階的に。例外は費用対効果で判断します。
- Q3. グループ会社にも展開可能?
- A. 台帳・テンプレ・KPIを共通化し、グループ規模のボリューム条件を交渉に反映します。
📩 体制設計・テンプレ類の整備やKPI設計についての実務相談は、LINEで相談する からお問い合わせください。