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家庭の交通安全運用:週次・月次チェックと意思決定ブリーフ

家庭の交通安全運用:週次・月次チェックと意思決定ブリーフ

ルール理解を“運用”へ。家庭内標準手順、週次・月次点検、学校・地域連携と、意思決定ブリーフのテンプレ付き。

Executive Summary

  • 家庭SOP(標準手順)を紙一枚に。
  • 週次レビューでヒヤリを潰す。
  • 月次点検で装備とルートを更新。
  • 学校・地域と掲示物で“社会的証明”。
  • 最後に意思決定ブリーフで家族合意を固定化。

理解したルールを毎日の行動に落とすには、家庭SOP・レビュー・掲示・連携の“運用4点セット”が有効です。
本章では
(1)家庭SOPの完成
(2)週次・月次の運用
(3)学校・地域との連携
(4)万一の対応
(5)春休み集中プログラム
(6)家族合意の固定化――を具体化します。


総論:覚えるから“回す”へ――運用設計で安全は続く

自転車:出発前点検→左端寄り→交差点停止→歩道は例外・徐行→夜は前後ライト→帰宅後にヒヤリ記録。
クルマ:ミラー→間隔→減速→待機→(安全地帯で)追い抜き。
掲示:玄関・冷蔵庫・車内のサンバイザー裏にA5サイズで貼付。


2. 週次レビュー(5分)

  • 進行:司会(保護者A)→先週のヒヤリ共有→ベスト対策を1つ決定→SOP更新。
  • 記録:ノートに“場所×原因×次の一手”を1行で。
  • 賞賛:できた行動を即ほめる(承認は最大のナッジ)。

3. 月次点検(15分)

  • 装備:ライト点灯・電池、反射材の剥離、ヘルメットのフィット。
  • 整備:ブレーキ片効き、タイヤ摩耗、ベル音量。
  • 車両:ドラレコの保存と画角、ミラー、タイヤ空気圧。
  • ルート:季節・工事・新店舗で交通量が変わっていないか。

4. 学校・地域連携

  • 掲示物:PTA掲示板に「側方通過は減速・待機」「歩道は例外・徐行」。
  • 朝の見守り:交差点で“止まる→見る→合図する”を声かけ。
  • 共有会:学年便りでSOPの要点を1/4ページで発信。

5. 万一(反則・事故・ヒヤリ多発)の対応

  • 反則:その日のうちに家族レビュー(10分)。行為→要因→対策→期限→担当を決め、SOPに追記。
  • 物損・人身:安全確保→救護→通報→連絡先交換→録画保存。
  • ヒヤリ多発:ルート再設計、通学時間帯の変更、装備追加(より明るいライト等)。

6. 春休み“集中プログラム”(3日×30分)

  • DayA:知識総点検(○×20問)+自転車点検。
  • DayB:ルート実走(昼/夜)+横断押し歩きの徹底。
  • DayC:クルマの側方通過シミュレーション+同乗練習。

7. 合意の固定化(Decision Briefの使い方)

冷蔵庫に貼り、担当・期限・KPIを書き込み。月次点検で更新。目標は“反則ゼロ・ヒヤリ減少・遅刻ゼロ”。

Decision Brief(家庭共有用)

  • テーマ:自転車青切符とクルマ側方通過の家庭対応
  • 推奨アクション:通学ルート再設計/家庭SOP掲示/ドライバー教育
  • 主要根拠(3点):事故型(交差点・歩道・夜間)/16歳未満は指導/側方通過の減速義務
  • 財務影響(概算):反則金回避、装備更新費用(ライト・反射材・ヘルメット)
  • リスクと対策:慣れによる形骸化→週次レビュー/天候・夜間→装備強化
  • タイムライン:11–12月(設計)→1–2月(訓練)→3月(総仕上げ)→4月(運用)
  • 担当:保護者(運転・装備)/子ども(SOP遵守)
  • 測定KPI:ヒヤリ件数/通学時間の安定/反則ゼロ
  • 代替案:自転車通学→徒歩・公共交通へ切替判断基準の作成
  • 次の一手(NBA):今週末、通学ルートの現地点検とSOP掲示

まとめ

  • 運用=習慣化。週5分・月15分で“守れる仕組み”。

Next Best Action:本記事末尾のDecision Briefを埋めて、冷蔵庫に貼る。

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