
フィッシングとランサムウェアが増える今、まず最初に知っておくべきこと
Executive Summary(5行)
- 被害は「大企業だけ」の話ではありません
- 入口はだいたい「メール・SMS・偽ログイン」です
- 一度入られると、データ停止や金銭被害に広がります
- 完璧より「基本の徹底」が被害を大きく減らします
- まずは“入口を閉じる習慣”をチームで揃えます
導入
最近は、本物そっくりの連絡が増え、忙しい人ほど引っかかりやすくなっています。 実際、国内ではフィッシング報告が高い水準で推移しており、2026年1月の報告件数は 202,350件とされています。
参考:フィッシング対策協議会 月次報告(2026年1月) (URLは記事公開時に差し替えてください)
この記事では「何が増えているのか」「なぜ自分が狙われるのか」を、専門用語をなるべく使わずに整理します。 進め方は、①よくある入口を知る→②狙われやすい条件を把握→③明日からの基本ルールを決める、です。 ここが固まると、次回以降の具体策(メール対策、バックアップ、初動対応)がスムーズになります。
1. 増えているのは「巧さ」と「量」
最近の詐欺メールは、文章が自然で、ロゴや署名まで本物っぽいです。 さらに、短い時間に大量送信されるので、誰かが一度は触ってしまう確率が上がります。
参考:フィッシング対策協議会 月次報告(URL差し替え)
ランサムウェアも同様に、侵入経路が増え、被害は業種を問わず起きています(IPAの情報でも継続的に注意喚起されています)。
参考:IPA 情報セキュリティ関連資料(URL差し替え)
2. 入口はだいたい3つ
① メール/SMSのリンク
「請求書」「未払い」「アカウント停止」「荷物の再配達」など、急がせる内容が多いです。
② 偽のログイン画面
Microsoft/Google/銀行/配送会社など、よく使うサービスに似せて作られます。 うっかりIDとパスワードを入れると、そのまま乗っ取りにつながります。
③ 添付ファイル
「見積」「契約」「写真」などの名目で送られ、開かせることが目的です。 開いた瞬間に、端末に不正な動きが入るケースがあります。
3. 狙われやすい人・会社の共通点
- パスワードが使い回し
- 共有アカウントが多い
- 更新が止まったPC・ルーター・VPNがある
- バックアップが“あるだけ”で、復元テストをしていない
- 「怪しいかも」を相談できる空気がない
ここで大事なのは、誰かが悪いではなく、仕組みが弱いことです。 忙しい現場ほど、仕組みが先に崩れます。
4. 今日決める“基本ルール”
まずこれだけ決めると、被害確率が下がります。
- リンクは原則押さない(公式アプリ・ブックマークから入る)
- ログインを求められたら一呼吸(別端末で公式サイト確認)
- 添付は「送ってきた人に別ルートで確認」
- パスワードは使い回さない+二段階認証を入れる
「見抜く力」より、「迷わないルール」のほうが強いです。忙しい日ほど、この差が出ます。
5. Day2でやること
次回は「メール・チャット・クラウド」別に、見分け方と社内ルールを、 テンプレで作ります。判断に迷う場面を減らすのが狙いです。
まとめ+要約
- 入口は「リンク・偽ログイン・添付」が中心
- 忙しさを突くので、習慣で守るのが効きます
- 完璧より、基本の徹底が大きな差になります
- まず“押さない・急がない・確認する”をルール化します
- 次回は、判断に迷わない運用テンプレを作ります
Next Best Action:まず「リンクは押さない(公式から入る)」を、今日から徹底してください。
FAQ(3問)
Q1. 自分は小規模だから狙われませんよね?
A. 小規模でも狙われます。弱い入口(使い回し、更新停止)があると、無差別に当たります。
Q2. どのメールが危険か判断できません。
A. 判断力より、ルールが効きます。「リンクを押さず公式から入る」を固定すると迷いが減ります。
Q3. 二段階認証って面倒です。
A. 面倒ですが、突破の難易度が上がります。まず主要アカウント(メール、会計、クラウド)からが現実的です。
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