
お金も人も足りない前提で:90日で整えるセキュリティの順番
Executive Summary(5行)
- まず“入口”と“復旧”に集中します
- 90日を3つの30日に分けると回ります
- 役割分担は「1人に背負わせない」がコツです
- 相談が増える会社は「叱らない」が徹底されています
- 小さく始めて、続ける仕組みにします
導入
対策が進まない理由は、危機感不足ではなく「忙しさ」と「手が足りない」です。 だからこそ本稿では、理想論ではなく、90日で回る順番に落とします。
進め方は、30日×3回で、入口対策→復旧→定着の順に積み上げます。 これができると、事故が起きても被害が小さくなり、「相談が増える状態」も作れます。
参考:IPA などの一般向け注意喚起情報(URLは記事公開時に差し替えてください)
1. 最初の30日:入口を閉める
最初の30日は、まず「入られない」をできる範囲で固めます。
- メール/クラウドに二段階認証
- 主要端末の更新を止めない
- 「リンク押さない」ルールを1枚で配布
- 共有アカウントの棚卸し(減らす)
ポイント:最初は「設定で守れるもの」を優先すると、現場の負担が小さく、効果が出やすいです。
2. 次の30日:復旧を固める
次の30日は、「入られたとしても止まらない」を作ります。
- 守るデータ3つを決める
- バックアップの置き場所を分ける
- 復元テストを1回やる(時間を測る)
- 初動メモと連絡網を作る
ここが勝負:バックアップは「ある」ではなく「戻せる」がゴールです。復元テストがその確認になります。
0〜30日
入口対策(設定とルール)
- 二段階認証
- 更新
- 1枚ルール
31〜60日
復旧(戻せる状態)
- バックアップ
- 復元テスト
- 連絡網
61〜90日
定着(続く仕組み)
- 5分共有
- 新人にも同じ1枚
- 相談の型
3. 最後の30日:教育を“続く形”にする
教育は「1回の研修」より、短く繰り返す方が効きます。 忙しい会社ほど、ここを軽くすると続きます。
- 月1の5分共有(最近の詐欺例+ルール再確認)
- “迷ったら止める”の称賛(叱らない)
- 新人・外注・短期スタッフにも同じ1枚を渡す
コツ:教育を「頑張り」ではなく「習慣」にすると、担当者の負担が減ります。
4. 相談が増える組織の共通点
相談が増えると、事故は減ります。共通点はこれです。
- 相談した人を叱らない
- “止めた判断”を評価する
- 相談先が明確(誰に、どこに)
- 返信が速い(迷っている時間が一番危ない)
現場あるある:「忙しいから後で」で、リンクを押してしまうことがあります。 だからこそ、相談先と返信の速さが効きます。
5. Day5へ
最後は「もし起きたらどうする?」と、もう一つの重要テーマである 取適法(旧:下請法)の注意点を、同じく“迷わない形”でまとめます。
参考:政府広報・公正取引委員会などの解説資料(URLは記事公開時に差し替えてください)
まとめ+要約
- 90日は「入口→復旧→定着」で回すと現実的です
- 最初は二段階認証とリンク対策が効きます
- 次に復元テストで“本当に戻る”状態にします
- 最後は短く繰り返す教育にします
- 相談が増える会社は、叱らない運用が徹底されています
Next Best Action:今日やることを1つに絞るなら、メールの二段階認証を設定し、リンクは公式から入るルールに切り替えてください。
FAQ(3問)
Q1. 何にお金をかけるべき?
A. まずは二段階認証・更新・バックアップ運用に寄せるのが堅実です。 “高い製品を買う”より、“基本を続ける”ほうが効くことが多いです。
Q2. うちはIT担当がいません。
A. だからこそ、1枚ルール+復元テスト+連絡先の固定が効きます。 外部の相談先を先に決めるのも手です。
Q3. 相談が来ると仕事が増えそうです。
A. 最初は増えますが、その分、事故対応の大きな時間が減ります。 結果的に楽になります。
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